ユーザーインタビュー
INTERVIEW
Customer Interview #14 株式会社ムサシノ精機 代表取締役社長 佐藤 義一 様
湘南電力は、地域でつくられる電力を調達しています。
今回のインタビューは神奈川県伊勢原市に本社をおく株式会社ムサシノ精機。自社屋上に太陽光パネルを設置し、発電される電力を自社でつかい、余った電力を「地産電源」として湘南電力が調達しています。では、自社で電力をつくることになるまでの経緯とは。
湘南ベルマーレサポーターでもある、代表取締役社長 佐藤氏にお話を伺いました。
Chapter 1 ムサシノ精機のこと
ムサシノ精機について
ここでは金属部品のプレス加工とそれに伴う金型を製造しています。
製造される部品は自動車や建築部品などの製品を通じては国内をはじめ海外まで展開されています。元々、金型職人であった祖父が川崎で創業し、地域開発に伴い伊勢原へ移転しました。今年、創業57年目を迎えることができました。
太陽光発電パネル導入のきっかけ
はじまりは2011年の東日本震災でした。計画停電により直接事業へ影響を受け、普段あたり前に使っていた電気のことを考えたことがきっかけでした。
まずは自宅へ導入し、その後本社屋へFITを活用した自社電源として導入しました。その後、2017年に、本社屋の屋根の改修を検討しているタイミングに神奈川県の補助金制度（当時）があったことから自家消費電源として、自分で調べつつ導入しました。
大変だったこと
震災後からようやく太陽光発電が普及し始めたことで、事例が少なくどのように進めればよいか分かりませんでした。手探りで色々な人に聞きながら進めた申請や工事手配は本当に大変でした。また、屋根の改修の時期の都合、全設備のうち半分を先行して導入したことから、導入した時期により設備の価格や売電価格などが異なり、コストの試算など当時は苦労しました。
導入してから
現在は年に数回のパネル清掃などで発電状態の維持に努めています。幸い、パネル自体の故障は今までありませんが、数年前の降雪でパワコン（発電設備のひとつ）が故障したことがありました。その時は補助金活用時に加入した保険が適用され、制度に助けられたことがあります。導入時から色々ありましたが、タイミングや当時教えていただいた人のご縁があり、現在も正常に稼働できています。
自社事業との結びつきも？
太陽光パネルを設置した当時、そもそも設置に関する部品が市場にあまり出回っておらず、自社で部品を開発し取り付けたことがありました。それが他の施設でも設置時の部品として広まり、思わぬ形で自社の事業と結びつけることもできました。
これからのこと
近い将来、固定買取価格制度（FIT制度）が終了します。電力の価格上、実は自社で発電した電力は売電するより、自社で効率よく使うほうが経済的です。
そのため、いかに効率的な自家消費ができるか、が鍵となります。休業日など、自社施設で電力を使わない時間の活用方法など、新たな課題に取り組んでいきたいと考えています。
Chapter 2 湘南ベルマーレのこと
応援のきっかけ
クラブがJ2にながく居続けた頃、先代からクラブパートナーとして応援しています。
せっかくこの地域で頑張っているのだから、という気持ちを私も受け継いで今は楽しく応援させていただいています。地域企業が中心となってサポートされていることも、応援したいと思う理由です。
選手たちには「近所の子どもたち」みたいな身近さを感じています。若い選手にチャンスが与えられ、活躍する雰囲気が好きです。若い選手にも活躍してほしい一方で、クラブがステップアップとなるケースも多いですが、ぜひJ1リーグに定着し、これからも「湘南スタイル」であってほしいですね。
Chapter 3 湘南電力のこと
はじめたきっかけ
もともとは、自社で発電した電力の売電先を探しているときに知ったことがきっかけです。せっかくなら地域でつかわれたいと考えていました。また、私たちと同様に湘南ベルマーレを応援していることも共感できました。電力会社を選択するうえでの「理由」が最も多かったことが、湘南電力との始まりでした。
これからの湘南電力へ
新電力は価格競争など厳しい競争下にあると聞いています。色々な理由で事業が続かない企業もあるとの報道もありました。
だからこそ、地域電力である湘南電力には頑張ってほしいです。消費者の立場としてより効率的な電力の使い方や防災対策などご提案いただきたいですし、一方でクラブを応援する者としてこれからも一緒にベルマーレを応援していきたいですね！
＿＿＿ 佐藤社長、ありがとうございました！
